富士通電子ペーパーP02徹底レビュー!まさに紙を超えた電子手帳だった

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さて、旅行以外の趣味はデジタルガジェットで、毎日のガジェットニュースチェックを怠らない僕ですが、何とか仕事にこの趣味を活用できないかと日ごろ思っています。そこで今回は仕事に欠かせない手帳(スケジューラー)を電子手帳に置き換えることにしました。

開封の儀

早速到着した箱を開封します。あまり今どきではなく、昔からあるPC の梱包って感じです。

中にはまずペン、替芯、microUSBケーブル、保証書が入っています。

その下に本体を入れている袋があります。

本体とご対面。初期画面がお洒落です!画面には特に保護シートなど貼られていません。

全体感(操作方法・起動時間・動作速度・バッテリー持ち)

起動は一瞬でストレスフリーです。画面の切替も特に遅いとは思いません。

上のベゼルの真ん中にホームボタンがあり、押すとホームメニューが出ます。

 

ドキュメント一覧です。フォルダ構造に関わらず、全てのドキュメントがリスト表示されます。

フォルダー画面です。

ノート一覧画面です。少し小さいものの、中に書いてある内容がサムネイルとして見れるのが直感的で非常に便利です。

全体的なレスポンスはもちろんスマホのようにはいきませんが、待たされていらいらすることはなく、充分に実用的だと感じました。バッテリー充電時間は5時間半と結構長いです。その代わり100%充電でなんと3週間!の長時間駆動ができると公式サイトで謳っています。

メモ(ノート)機能

さて、メモ機能のレビューをしていきます。大学ノート、方眼紙など、種類のテンプレートが用意されており、使う人は自由に新規ノートを作成可能です。

  1. 大学ノート
  2. ToDoリスト
  3. デイリースケジュール
  4. ミーティングシート
  5. リーガルパッド
  6. 方眼罫
  7. 無地 横
  8. 無地 縦

上記8種類のテンプレートがあるので、大抵の事は間に合います。

ペンの色は青・赤、太さも選ぶことが出来ます。紙に書いている感じとは少し違いますが、鉛筆で書いている感覚にはかなり近いように思います。ただし、筆圧検知はないので、鉛筆のようではなくボールペンで書いたように描写されます。

スケジューラー機能

富士通のサイトから2019年のスケジューラー用のPDFをダウンロードすることが出来、Scheduleフォルダに入れることで、ホームボタンからスケジュールに直接アクセスすることができます。(ソニー版でも同じファイルを使用できますが、一旦フォルダメニューからアクセスする必要があります。)一瞬の手間があるかどうかの違いですが、長く使っているとそういった僅かな点が満足度を左右します。

このスケジュールファイルは良くできていて、まさに紙のスケジュール帳を電子化し、しかもページ追加ができるなど、電子ペーパーならではの使い勝手を実現しています。

月単位の画面。ここに直接おおまかなスケジュールを書き込むこともできますし、ここから週単位・日単位のページに飛ぶことができます。右側のタブで月を切り替えることが出来ます。紙のスケジュール帳と同じ感覚ですね。月画面で左の三角マークをタップすると、週画面に切り替わります。

週単位の画面。ここでそれぞれの日の中をタップすると日単位に切り替わります。左上の月を押すと月単位の画面に戻ります。

日単位の画面。フリックで日をめくることができます。左上の月を押すと月単位の画面に戻ります。日単位の画面では足りなくなれば新規ページを追加することができます。

PC連携ソフト

目下Windows10専用アプリしかないのでかなり不便です。Macでも使いたいし、スマホからも使えるようにしてほしいです。

専用カバーについて

P02には高級感のあるカバーが別売で売っていますが、税込み8千円と高く、しかも225gと重いです。P02本体の重さが251gと超軽量なのを平気でスポイルする重さで、いくらなんでもこれは設計ミスだと思います。

そこで登場するのがOEM供給元のソニー謹製のカバー「DPTA-CC1」。富士通の純正カバーのような名刺入れの機能はないですが、131gと軽量デザイン!大きさも外形寸法(幅×高さ×厚さ):190×246.6×10mmと、富士通の外形寸法(幅×奥行×高さ):約205×250×15mmと小さく、厚みは3分の2です。

P02はソニーのOEMですが厳密には筐体デザインが少し異なるので、ソニーの純正カバーが使用できるかは未知数です。

ソニーのDPTA-CC1をP02に装着してみた

さて、いったん思いつくと実行してみないと気がすみません。早速ソニーの純正カバーを購入してみました!

確かに筐体の形は違いますが、カバーは真ん中についてる両面テープで本体に装着するタイプです。これなら少々の違いは何とかなると思って、人柱になってみました。

少しどきどきしながらケースに装着してみましたが、無事くっつきました!人柱覚悟が無駄にならなかった瞬間です。ペン込みで372gと、スケジュール帳としては十分な軽さを実現することができました。

まとめ

さて、書き心地など使い勝手をレビューしましたが、最後にP02の良い点と悪い点をそれぞれまとめてみました。

P02の良い点

  1. 価格が(ソニーと比較して)安い
  2. スケジュール帳専用のボタンがあるので紙のスケジュール帳を完全に置き換えられる
  3. スケジュール帳のPDFを毎年入れ替えればずっと手帳として使い続けられる
  4. バッテリー持ちが良い

P02の悪い点

  1. スマホ連動アプリがない(ソニーはあり。)
  2. Mac連動アプリがない
  3. 今時充電がType-C対応していない
  4. 専用カバーが重すぎる

アプリはそのうち追加されて充実してくるのかもしれません。前回の記事で、Mate 20 Xを手帳のように活用する方法をご紹介しましたが、会社によっては職場に私物のスマホを持ち込み禁止だったり、情報漏えいを恐れてスケジューラーアプリが使いにくい社内専用のものだったりする場合も多いのではないのでしょうか。

その点、電子ペーパーなら紙をそのまま電子にしただけで、PDFリーダー機能を使用しなければ会社のパソコンと接続する必要もありません。毎年手帳を買い換える手間も省け、ノートの整理も簡単です。画面ロックを掛けてセキュリティを高めることもできます。まさに紙とデジタルのいいとこどりが可能になります。

個人的には紙のスケジュール帳しか使えない職場でストレスがたまっていましたが、P02があれば完全に置き換えることが出来そうで満足しています。使い方がはまれば最強の電子文具になります。